ポートランドまちづくりスクール2020が修了しました。

昨年の10月から開始した「ポートランドまちづくりスクール」が3月13日に全5講の日程を修了いたしました。ご参加頂いた皆様、また講師・現地レポーターの皆様、誠にありがとうございます。

土曜日の午前中に開催をしておりましたが、毎回約40名の皆様にご参加頂きました。世田谷のみならず日本全国、中にはポートランドからのご参加者もいらっしゃいました。

1講から4講は各回、講師の方に様々なテーマでの講義をお願いしましたが、最終回となる第5講は全講師の皆様にご参加頂き、当協会会長小林先生のファシリテーションで下記5つのテーマでのフリーディスカッションとなりました。

参加者の皆様から頂戴したアンケートより、感想を紹介いたします。
(たくさんのご感想を頂いておりますが、スペースの関係上、一部抜粋となることをご容赦ください。)

様々な大学教授とポートランド現地にいらっしゃる方々のリアルなお話を聞くことができて興味深かったです。私は今19歳で大学1年なのですが、「住民参加」におけるこうもとさんの遠慮してしまうという点に深く賛同しました。先日、同級生たちも私も初めての選挙があり、その話題になりました。そのとき、こちら(若者)が意見を言ったところで大人の人たちに鼻で笑われるだけだろうとか、政治に関心があるのは年配の方が多いのだから若者の声なんて響かないだろうという話がでてきました。遠慮であり、放棄に近い感覚になっていると感じました。なので、こうもとさんが実際にやられた’ロールプレイングゲーム’という策はとてもいい案だなと思いました。
自分よりも年齢が上の人の経験や過去の話ももちろん大切にしていくべきだとは思いますが古い慣習にずっととらわれていても何も変わらないので、本日のような場をわたしのような学生との交流を絡めたものにしていくとさらに何か新しい発見も相互であるのではないかと感じました。
まちづくりに感心があるのですが、特にまちづくりの勉強をしたことがないので何が自分にできるのかと思っています。毎回、スクールでポートランドのお話を聞くと一般市民が自分たちの住みやすいまちづくりを真剣に考え行政とも話し会いながら、参加型で自分たちの住む環境を考え決めて行けるのがとても良いと思いました。
全5回に参加させていただきました。ありがとうございました。これまで見聞きしていたポートランドの良い面だけでなく、ポートランドでさえも苦戦していること(とりわけコロナ禍において)を学べたことは、大きな収穫になりました。
ソーシャルワーカーとしてコミュニティスペースの運営などに関わっています。ポートランドの市民参加のまちづくりに関心があり、参加させていただきました。歴史的な経緯にとどまらず、気候変動、ダイバーシティなど現代的な課題を抱える一面も含めて、今のポートランドの実情を現地からのレポートを交えて、多面的に知ることができました。
これまで4回のスクールからポートランドに特徴的でかつこれからのまちづくりで重要な要素となる5つのテーマを設定して毎回の先生とポートランド在住のお二人が意見を交わす進め方は、専門性と臨場感がありとても興味深く参考になりました。
4回のスクールで専門的な知識・情報を知ることができ、5回目にテーマごとに議論をする展開は、座学でしかもリモートの環境であったにもかかわらず身近に感じることができたと思います。惜しむらくはもう少し時間があってもよかったのではないでしょうか。

私(伊藤)としては、事務局としてこのスクールの運営がほぼ初仕事となりました。私自身、毎回、講師の皆様の講義を拝聴し大変勉強になりました。更に毎回、ご参加者のアンケートを読ませていただくことで新たな視点をいただくこともできました。ありがとうございました。

今回はコロナ禍での開催となりリモート開催となりましたが、来年度以降はその時々の社会情勢にフィットさせ、同様の企画を実施していく予定です。ご参加頂いた皆様、またご参加いただけなかった皆様も、今後のご要望やご希望がございましたらどうぞお気軽にお寄せください。

最後になりますが、運営にあたりご協力頂きました下記の皆様に事務局一同より感謝申し上げます。

<講師並びにゲスト講師の皆様>

村木美貴様(千葉大学 教授)
西芝雅美様(ポートランド州立大学 教授)
福岡孝則様(東京農業大学 准教授)
村山顕人様(東京大学 准教授)
Jacklyn KOHON様(ポートランド州立大学 助教)

<ポートランド現地レポーターのお二方>
柳澤恭行様
幸本温子様

文:事務局 伊藤尚平

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