雨水対策された最新の施設を見学してきました。

2018年8月19日(日)にPLACEさんに雨水対策された新しいビルディングを案内してもらいました。場所はMAX Red LineのNE 7th Avenue駅の真北にできた4棟建ての建物で、1棟がオフィス用とのビル、残りの3棟が中所得者向けのレジデンスとなっているとのことです。

もともとこの地区一帯を買い取ったサンディエゴのベロッパー:American Assets Trustが地域コミュニティから公共交通機関へのアクセスの問題などをヒアリングし、MAXの駅やバスにアクセスするまでの自転車(バイク)を停めれる駐輪場などを併設した建物を作ることになりました。この建物の下に1000台以上停めるスペースができたそうです。

*関連記事:https://bikeportland.org/2014/01/14/portland-project-will-have-1200-bike-parking-spaces-most-in-north-america-and-it-might-not-be-enough-99812

下の写真の奥にある赤いタンクがLiving Machineと呼ばれる域内排水処理設備で、域内で使用されたオフィス、アパートからの生活排水を処理しポンプで循環してトイレなどの排水などとして再活用されているとのことです。

また雨水に関してもバイオスウェルと呼ばれる仕組みで、植物がたくさん生えている花壇のようなところに集められ、土壌に浸透し浄化されるとのことです。エリアに微妙な傾斜があり、雨の多い冬季は水が自然と流れるように設計されています。

この完全循環型雨水対策の建物が出来た背景としては、既存のインフラでは新しい建物の下水処理ができないという課題から生まれたアイデアだったとのことです。

詳しくエンジニアリングを担当したGlumac社のこちらの記事もご参照頂ければと思います。

https://www.glumac.com/rethinking-water-hassalo-on-eighth/

ドックランのスペースやレジデンス住民用のグリーンスペースもあります。

その後、SWの方に移動して連邦政府の施設を見学しました。こちらは移民局が入っているとのことで、普段ストレスのたまる業務なのでいかに自然光やグリーンを取り入れいかにストレスを緩和するか?ということを配慮した設計になっているとのことです。

なお、この建物も雨水をプールに貯めて循環して使用しておりますが、そのプールは元々FBIが使用していた地下のコンクリートの射撃施設をリノベーションしたとのことです。

建物が建った時の大統領の名前がプレートに書かれるとのことで、この建物はオバマ元大統領の名前が刻まれていました。

PLACEのCarol様、Mauricio様、お忙しいところ色々とご説明いただきましてありがとうございました!また東京でお会いしましょう!

事務局 井上

シェアする

フォローする