「はばたけ!世田谷グローカル人財発掘プロジェクト」派遣者発表会を開催しました

11月10日(日)に、北沢タウンホールで「はばたけ!世田谷グローカル人財発掘プロジェクト」の派遣者による発表会を開催しました。

「はばたけ!世田谷グローカル人財発掘プロジェクト」の概要はこちら

9時45分スタートと朝の早い時間帯の開催となりましたが、11名の方にお越しいただきました!

〜当日のアジェンダ〜

1. 開会挨拶

2. 派遣プロジェクトの説明

3. 派遣者3名の自己紹介

4. JaLoGoMaってどんなプログラム?

5. 3名のフィールドワーク成果発表!

6. フリートーク 〜いまのポートランドと世田谷をそれぞれの目線で語る〜

〜発表者〜

・起業家であり3人の息子さんのママでもある亀山祥子さん

・東京都市大学で〇〇を学んでいる射和沙季さん

・自転車が大好きな高校生の村上賢さん

※今回の人材発掘プロジェクトで当協会(PSACE)から派遣されたのは、亀山さんと射和さんの2名ですが、村上さんは本プロジェクトの選考中に、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」の留学生に見事選出され、そちらのプロジェクトでポートランドに留学されました。

また残念ながら亀山さんは体調不良のため参加できず、当日は射和さんと村上さんの2名が発表をしてくれました。 (しかし亀山さんは不屈の精神で、発表内容を事前に録音してくれましたので、当日は音声とともに発表資料を会場のみなさんと共有しました!)

開会の挨拶:当協会副会長の小林正美先生

「JaLoGoMaってどんなプログラム?」のパートでは、射和さんと村上さんお二人が、実際にどこへ行き何を見てきたか、何を学びどう感じたか、を話していただきました。

たくさんの写真とともに、住民主体のまちづくりの歴史、現状と課題、注目されている新たなビジネスや取り組みについて、わかりやすく発表いただきました。

実際の発表資料の一部

ポートランドの町を楽しみながらも、市長のお話を聞いたり、本格的なディスカッションを行ったりと、1週間でポートランドのまちづくりの秘訣を感じて来たようでした。

そしてこれだけで終わらないのがPSACEの派遣プロジェクト。

ここから、3名のフィールドリサーチの成果を発表していただきました。渡航前に3名がそれぞれテーマを設定し、そのテーマに基づいて各自リサーチをしてきてくれました!

村上さんのテーマは「移動しやすく住みやすい街とは」

村上賢さん

毎朝の満員電車での通学がとにかく嫌いで、自転車で学校に行けるような街が良い!という強い想いから、ポートランドの交通手段に興味を持ち、シェアバイク、バス、ライトレールについて調査してきてくれました。

高校生として見たポートランドの素朴な感想や、細かな街の観察の成果が分かる、面白い発表でした。

射和さんのテーマは、「ネイバーフットアソシエーションから持続的な住民参加の方法を探る」

射和沙季さん

世田谷で育った経験から、”こどもの頃にできたネットワークが、卒業や先生の異動などによって持続しない”という問題意識を持ち、ネイバーフッドアソシエーションについて調べてきてくれました。

現地でのヒアリングを通じて、「ポートランドの若者のまちに対する意識が薄くなっている!」といったリアルな一面を指摘しながらも、それに対して現地の人々がどのように 若者の参加を促しているか、仕掛けの数々を発表してくれました。

実際のまちづくり現場で行き詰った時に見てほしい、ポートランドのまちに対する工夫の本質が見て取れるような発表でした。

亀山さんは、「子どもにとって住みやすいまちかどうか」「まちで取り組むエコロジカル」「働き方の多様性」の3つのテーマでインタビューや視察を行ってきてくれました。

当日亀山さんは欠席でしたが、音声と資料を共有しました

実際にお子様を持つ亀山さんの視点で、日本の子どもに対する助成金が非常に優れていることを改めて実感し、日本を誇りに思ったと語ってくれました。一方で、ポートランドでは公立の小学校でも第二外国語が必修になっていることに驚き、教育への関心の高さを感じたそうです。

働き方の多様性については、定年を機に生活スタイルを変え、キャンピングカーや海の上での生活を楽しんでいる人がたくさんいること、そして子どもが独立したあとは夫婦の生活を大切にしていることを知り、心が温まったと語ってくれました。

また、これら現地でのリサーチを受けて、世田谷にどのように落とし込んでいけるかについても具体的に話していただき、すでにイベントで廃材を活用した子どもの遊び場を設置するなど、エコロジカルな取り組みを進めているとのことでした。

最後にフリートークとして、射和さん、村上さんに加えて、ポートランド滞在経験のあるPSACE事務局の新美と鈴木も参加し、「ポートランドで見た・体験した、これ世田谷でもできないかな?と思ったこと」をテーマに自由に語り合いました。

左から 村上さん、射和さん、鈴木、新美

パイオニアコートハウススクエアのようなポートランドのシンボル的な場所から、最近始まったイベントやビジネスまで、それぞれの観点でポートランドの面白いことを共有しました。

今回の発表会は、2時間ほどのタイトなスケジュールに様々なコンテンツを盛り込みましたが、質疑応答の時間も設け、非常に中身の濃い会となりました。 日曜日のお忙しい時間にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました!

来年も夏に開催予定のJaLoGoMaプログラム2020や来年9月・世田谷区主催の「第1回ポートランド市教育交流事業派遣」にご興味がある方は、ぜひ今後の3名のご活躍および、PSACEの活動にご注目ください!

また、個人・法人さまの会員も募集中です。会員として加入いただくと、専用ページから本イベントや過去のイベントの動画が見られます!

PSACEでは引き続き、皆様との交流や情報交換の場を作っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

事務局 新美・鈴木

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