10月29日(土)に予定通り千歳烏山にあるコミュニティカフェ ななつのこにて、新庁舎の屋上庭園の未来を描こう!ワークショップを開催いたしました。当日は朝まで雨が降っていて、屋外でのワークショップの実施が危ぶまれましたが、開会までには天気になり、気持ちいい1日となりました。
今回は”マイクロ・コモンズ・スチュワードシップ”という世田谷区の提案型協働事業の活動の一環として実施され、当日は応募いただいた一般の方に加え、ワークショップのファリシテーター、PSACEのスタッフ以外にも区からも多数の職員の方にご参加いただき、総勢50名ほどで、朝10時から15時半すぎまでみっちりと中身の濃いディスカッションをさせていただきました。
午前中は世田谷区からの新庁舎の工事状況や、新しくできる区民スペースの説明など新庁舎のことを知り、続いて屋上庭園のランドスケープデザインを担当されている佐々木亨氏から、屋上庭園のデザインコンセプト、西棟と東棟の用途や、設備の違い、また植栽として検討されている具体的な草木の説明をいただきました。
それ受けてPSACEの運営委員で、今回の協働事業の責任者である大坪義明さんからマイクロコモンズ・スチュワードシップが何を目指しているのか?、またそれに向けた具体的なアクションプランなどを交流都市であるポートランド市の事例などを踏まえ説明させていただきました。
午後はワークショップの2部構成で、前半は室内にて4チームに別れて、午前中に学んだ内容をベースにそれぞれ重い思いの自分が”行ってみたい”、”関わってみたい”と思える屋上庭園のアイデアを出し合い発表しました。
その後、同じくPSACEの運営委員で建材ロス削減プロジェクトを進める福島美邦子さんが実際にリフォームで余った余剰建材で作ったプランターの枠組みに、同じくPSACE会員の佐藤正一さんが手がける古着で作ったアップサイクルの生地をはめ込んで作ったアップサイクルプランターで自分達の手を動かして、土をいじりながらワークショップを行いました。
最後にクロージングとして講師を努められた佐々木氏と大坪さんから全体を通しての講評をいただき、ワークショップを終了しました。佐々木氏からは「仕事柄、市民とのワークショップは数多くやっているが、今日みたいにポジティブな意見をたくさんもらったことはなかった。いつもは枯れ葉がでないように、〇〇したら困るので、できないように、など厳しい意見を受けることが多かった。」とおっしゃっていたのが印象的でした。建物の方はすでに着手しており、設計図も大幅な変更は難しい状況ですが、今回の意見を踏まえ、より良い区民の庭園に向け引き続き案をアップデートしていただけるようです。
最後に今回のイベントを取りまとめた大坪さんのコメントです。
「本年6月30日に実施された世田谷区提案が事業の二次選定会で使用したPPT資料をそのまま流用して発表しました。二次選定会の私の持ち時間は5分、今回は30分。お陰様で事業名を構成する三要素の説明… なにゆえ「マイクロ」か/「コモン化」することの意義/「スチュワードシップ制度」の必要性・今回のワークショップのテーマである屋上庭園の協働事業上の取組みとこの日のディスカッションへの期待…これらを、私なりに十分説明できたと感じています。
午後は気持ちのよい秋晴れの中で作業をすることができました。グリーンアップサイクル素材で環境にやさしいプランターをつくり、新庁舎の広場に並べたい。
ディスカッションは大いに盛り上がり、建設的な意見・ユニークな意見がさまざま出されました。これらを活かすために、PSACEとしても力を尽くしていきたいと思います。」
当日の様子などは資料などと共にまた追って区のホームページにも掲載されるとのことですので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。
本日ご参加いただいたみなさま、ご協力をいただいた区の関係者、ななつのこのスタッフさま、ファシリテーターのみなさま、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
PSACEグリーン部会
井上