先日10月24日に「ポートランドまちづくりスクールプレビューセッション」を開催致しました。11月より有料にて開始する「ポートランドまちづくりスクール」のプレビューとして、まずは当会の紹介や、現地レポーター、講師の先生方にご参加いただき、ポートランド市の現況と当スクールの概要をご紹介しました。
当日はオンラインにて60名強の方々にご参加いただきました。まずは終了後のアンケートより、ご参加頂いた皆様のご感想を紹介致します。
・ポートランドについて色々と研究されていて、ポートランドの住民としてはすごく嬉しいです。様々な視点で学べるのを楽しみにしています!
・理想的な都市と喧伝されるポートランドにも難題があって、しかし一方で、そのような課題にも前向きに取り組む独自の都市文化があることを今回知れたことは、非常に有意義でした。
・非常におもしろかったです。職住遊のクオリティが高いことや、まちなかの緑(街路樹等)と郊外の自然を守る手段としても住民参加とルールの存在が理想的であると感じました。また、現在のコロナ禍の様子には衝撃を受けました。ホームレスの方々のテントが道路を覆い、様々な問題が勃発している・・とのこと、一つの市だけでなく、これまでのポートランドの取り組みを客観的に評価し、州や国としての対策が必要に感じます。今日はオムニバス形式で、さまざまな視点からのポートランドを知ることができてよかったです。ありがとうございました。
当日の内容を抜粋しご紹介します。
Patt1.当会の紹介と本スクールの開催主旨について
小林正美会長(明治大学教授)
Part2.ポートランド在住の皆様より現地報告
黒崎様、柳澤様、幸本様
Part3.今後各回にて講義をいただく先生より予定講義内容の紹介
第1回:倉田直道副会長(工学院大学名誉教授)
第2回:村木美貴様(千葉大学教授)
第4回:村山顕人様(東京大学准教授)
第5回:小林正美会長(明治大学教授)
※第3回ご担当の 福岡孝則様(東京農業大学准教授)は今回はご欠席でした。
当日の動画は動画アーカイブよりどなたでもご視聴いただけます。ぜひご覧ください。
「ポートランドまちづくりスクール」は11月28日より第1回がスタートします。お申し込みは下記からいただけますので、ぜひご参加をご検討ください。
レビューセッションを終えて 副会長:倉田直道
ポートランドは最も暮らしやすい都市として評価されてきた都市ですが、振り返ってみると、アメリカの他都市に先駆けて、常にその時代に抱える課題に挑戦し続けてきた都市でもあると思います。そしてその結果が最も暮らしやすい都市としての評価に繋がっているのではないかと思います。ここ数年、我が国ではまちづくりにおけるポートランド・ブームのようなものが続いていますが、現地の有識者からは少し美化されすぎているのではないかという指摘も受けています。現地からのレポートでは、現在ポートランドでは、コロナ禍に加え、森林火災、人種差別を巡っての対立、ホームレス、ジェントリフィケーションなどの課題も抱えているようです。「ポートランドまちづくりスクール」では、長年ポートランドのまちづくりの実践を調査研究してきた講師陣とともに、ポートランドにおけるまちづくりの取り組みをいろんな角度から掘り下げ、日本のまちづくりに活かすことのできる知見を提供できたらと考えています。特に毎回、講師陣の講義に加えて、地元の有識者からポートランドのまちづくりの現状や成果をレポートしてもらうことで、リアルなポートランドのまちづくりの一端を知ってもらう機会にもなると考えています。
第1回目の私の講義では、40年に渡りポートランドのまちづくりをウォッチしてきた経験から、ポートランドにおけるまちづくりの変遷とそこから学んだことをお話しする予定です。
<ポートランドまちづくりスクール概要>
開催形式:オンライン(ZOOMを使用、開催当日までに視聴用URLをお送りします)
受講料:第1回〜第5回 各回 3,000円、5回セット13,000円、学生無料
申込定員:今の所制限は設けておりませんが、申し込み多数の場合は制限をさせていただく場合もございます。
講義時間:各回90分(予定)
申込み:https://pms2020.peatix.com/