2018年6月30日（土）に東京都市大学 二子玉川 夢キャンパスにて「ポートランドと世田谷をつなぐグリーンコミュニティ」と題し世田谷ポートランド都市文化交流協会キックオフシンポジウムを開催しました。
＜会場の様子＞
当日は歴史的な梅雨明けの後のうだるような暑さにも関わらず、200名を越す方々に来場頂き、熱い議論がなされました。
冒頭の明治大学 副学長 小林正美先生からのオープニングスピーチ、協会のビジョン、意義などご説明いただき、まず皆様に協会が発足に至った経緯をご説明させていただきました。
＜小林先生のオープニングスピーチ＞
そして当準備会の会長を務めて頂いた東京都市大学の涌井史郎特別教授による「ポートランドに学ぶGreen Infrastructure」というテーマにて基調講演を頂きました。前半は日本を含む都市生活の危機、自然災害の状況などをご説明いただき、後半にポートランド市がどのようにその対策に取り組んでいるのか、またキーワードであるグリーンインフラ、コミュニティーの重要性をわかりやすくご説明いただきました。
＜涌井先生の基調講演＞
基調講演ののち、東京都市大学三木千壽学長のご挨拶をいただき、正式協会発足セレモニーとして、役員の選定、マニフェスト宣言そしてフォトセッションを行いました。発足した協会会長には満場一致で涌井先生にご就任いただき、副会長に小林先生がご就任いただけることとなりました。
＜三木学長ご挨拶＞
＜協会発足セレモニー＆フォトセッション＞
フォトセッションの後に、保坂展人世田谷区長より、お祝いのお言葉を頂きました。保坂区長のリーダシップによりこの協会設立に漕ぎ着けることができました。
＜保坂区長スピーチ＞
その後、ポートランド側からの協会発足の祝辞として、ビデオレターの上映を行いました。このビデオレターは当協会の発起人でもある黒崎輝男氏、奥野剛史氏、若菜公太氏がポートランドの方々と一緒に準備をしていただけました。
＜ポートランドからのビデオレター＞
こののち、シンポジウムの後半部分となり、「職・住・遊」近接の社会生活をより深く考えるためにポートランド・グリーンコミュニティーに関する活動紹介として4つのテーマでお話いただきました。
＜ポートランドの食のフィロソフィー（森敏氏）＞
＜ポートランドに学ぶ公園つくり（佐藤芳秋氏）＞
＜世田谷みどり33と市民活動について（大坪義明氏）＞
＜下北沢の商店街からみたポートランド（柏雅康氏・小清水様）＞
休憩を挟み、さきほどの活動紹介に基づき、４つのテーマにわかれた分科会を実施し、20~50人ぐらいのチームに分かれて、積極的な意見交換がなされました。
この分科会形式は初めての試みでもあり、主催者側も参加者がどこまで入り込んで意見を頂けるか不安な部分もありましたが、そんな心配も必要のない活発な意見が各チームから出て、参加者の意識の高さを感じました。そしてこの協会の意義を改めて感じることができました。
＜テーマA: Sports & Welfare, Culture＞
＜テーマB: Food＞
＜テーマC: Development, Green Infra & Mobility＞
＜テーマD: Work & Life Style, Education＞
分科会が終わり、各チームリーダーから分科会での議論の内容、今後の方向性などを発表いただき、短い時間ではありましたが密度の濃い、分科会が実施できました。
最後にまとめとして、ゲスト参加いただいておりました株式会社アーキネティクス代表取締役の吹田良平氏からゲストスピーチをいただき、最新の書籍での取材内容に基づいたポートランドが今抱える課題などの現状をお聞きしました。
＜吹田良平氏スピーチ＞
シンポジウムの締めくくりとして小林先生、涌井先生、そして最後に東急電鉄の東浦亮典氏にクロージングのお言葉を頂き、無事にシンポジウムを終えることができました。
＜クロージングスピーチ＞
＜人材育成活動の為の資金協力のご説明をされる東浦氏＞
シンポジウム閉会後、場所を隣のカタリストBAに移動して、森氏が経営されるポートランド発祥の料理店navarre tokyoのオーガニックフード、ポートランドワイン、コーヒーなどを用意したレセプションを実施しました。
レセプションでは協会会長に就任された涌井先生に乾杯のご発声をいただき、皆様美味しい料理とお酒を堪能しつつ、シンポジウムの続きで個々の課題認識や、この協会の活動への期待などをお話されていました。すでに会員の申し込みも個人・法人とも複数いただいております。
＜涌井先生乾杯＞
＜森氏によるオーガニックフードの説明と駆けつけてくれた発起人の鶴田桂子先生＞
＜事務局の拠点を提供される発起人の福島美邦子氏の挨拶＞
＜成城学園で行われた公務からかけ戻られた保坂区長のご挨拶＞
＜歓談の様子＞
今回のキッキオフシンポジウムをきっかけに色々な活動を展開していきたいと考えておりますので、是非引き続きのご支援のほど、よろしくお願い致します。
協会発起人・関係者 一同
