うめとぴあグリーンインフラ・ヴァーチャル見学会を実施しました!

 2020年11月21日(土)に予定通り、うめとぴあグリーンインフラ・ヴァーチャル見学会を開催することができました。急遽保坂区長が急用の為ビデオレターでのご参加となりましたが、お忙しい中色々とご協力いただけました(株)ランドスケープ・プラスの平賀達也様、本当にありがとうございました。

 今回は当協会初めて会場からオンラインでつないでの配信にチャレンジしたのですが、当日WiFiの不調や、機器のトラブルにより視聴しにくいシーンも生じてしまいましたが、参加いただいた皆様からは非常に充実したプレゼン内容で、示唆に富んだディスカッションが聞けたとの評価もいただきました。

<平賀様によるプレゼンテーション>

 改めて、うめとぴあはこの4月にできた新しい健康・医療・福祉の総合プラザとしてこのコロナ禍でも医療の要となる施設であるだけでなく、新しく取り組んだグリーンインフラの取り組み、またBCP観点でも重要な免震構造、地熱や太陽光発電を取り入れた循環型電気システムなど、ソフト面、ハード面ともに見所の多い施設となっております。

 当日音声がうまく再生できませんでしたが、うめとぴあの施設概要に関してはぜひ、こちらのYouTube動画をご覧ください。

 第一部ではこの施設のランドスケープを実際に設計された平賀様からこの施設ができる前の梅ヶ丘病院の歴史、そして近くにある羽根木公園などの自然との調和しながらこの施設のグリーンインフラの設計コンセプトなどお話いただきました。さらには12万年前の地形の変化から、この地がどう変化してきたかなど、施設案内にとどまらない、非常にスケールの大きいお話をいただけました。

 施工中に出てきた湧水を活用したレインガーデンなど、地形や土地の持つ緑の力を最大限活用した仕組みなど本当に学びの多いお話をいただきました。

<事前撮影したレインガーデンの動画のご説明>

 第二部では欠席となった保坂区長の代わりに小林会長にパネルディスカッションに加わって頂き、倉田副会長、そしてモデレーターの射和沙季さんと平賀さまの4名で限られた時間でしたが、第一部の内容を受けて内容の濃いディスカッションをさせて頂きました。

<ビデオレターで参加頂いた保坂区長>

 モデレーターを務めてくれた射和さんから大役を終えてのコメントをいただきましたので、こちらでご紹介させて頂きます。

「昨年度ポートランドへ派遣していただいた時に、住民参加が持続的なまちづくりにつながる事やイベントが住民参加のきっかけとして重要である事を学び、本イベントで私は何が出来るかずっと模索していました。そして実際に平賀さんと一緒にうめとぴあを視察し、平賀さんからグリーンインフラの思想やうめとぴあに込めた想い等を聞いて、この想いをもっと多くの方に自分ごととして受け止めていただけるようなイベントにしたいと思い、モデレーターとして参加させていただきました。もし、このイベントをきっかけで誰かがうめとぴあに訪れ、グリーンインフラを感じ、解釈していただけたのであれば私のモデレーターは大成功だったと思います。もちろん解釈方法に正解は無く、自らの視点でグリーンインフラについて考えていただく事が大切です。そして小さくても新しい行動を起こり、それを私達みんなで再解釈する。これを繰り返す事が持続的かつ世田谷区らしいグリーンインフラが確立し日本、さらに世界への発信につながると思っています。また、この再解釈のタイミングでイベントをもう一度開催できたら嬉しいです。その時はもっと多くの方と議論できたら素敵だなと思いました。」

<自らの学び・気づきについて発表される射和さん>

 このうめとぴあの施設は世田谷のこれからのグリーンインフラ・グリーンコミュニティの一つの転機となる施設で、また世界にも誇れる仕組みを取り入れていると思いますので、引き続き当協会でもこの施設の紹介を続けていきたいと思います。また射和さんがお話しされていたようにこのうめとぴあの”点”をどう”面”に展開していけるか、引き続き協会としても努力して参りたいと思います。

 改めまして今回の見学会のイベントにご協力いただけました施設運営のみなさま、世田谷区の関係者様、協賛いただきました各団体の皆様、本当にありがとうございました。

事務局
井上

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